新豊根(しんとよね)ダム
A
FP
Ver.1
先日、佐久間ダムを訪れた際に揚水発電の上ダムであり、近くにあるんだけど実際行くには大変遠いこのダムが気になっていた。時間に余裕がなかったので見送ったのだが、今回時間ができたので、一人で訪れる・・・はずが、またもや家族がついてきちゃったり/(^o^)\←またかw
というわけで、新豊根ダムへ行ったのだが、新豊根ダムへのルートは近いルートが現在通行止めとなっているので、ダム湖を延々と迂回して行くルートで訪ねることになる。あと少しで堤体かな〜というところで目に飛び込んできたのが大きなゲート。
新豊根ダムは新豊根発電所で行われている揚水発電の上部貯水池でもある。これはその取水口。昼間は新豊根ダムから取水した水で発電を行い、夜間は佐久間ダム湖の水を揚水している。そのため、ダム湖の水位は一日で大きく変動することがあるそうだ。
訪問時も取水していたのか、ゲートの上がり具合が左右で異なっていた。
取水口の手前には大きな桜の木と新豊根発電所の概要が描かれた大きな看板があった。
同行した息子に「ほら、山を越えた向こう側にこないだ行った佐久間ダムがあるのよー。こっから佐久間ダムに繋がってるパイプ経由して山ん中で発電が行われてるのよー。」なんて言いながら取水口を見たり写真を撮ったりしていた。
桜の木はこれから開花、という状況だった。ダム湖であるみどり湖周辺には枝垂れ桜の木が目についた。後1週間〜2週間で見頃なのかな。
そして更に車を走らせると新豊根ダムの堤体に到着。アーチダム。詳細に言うと、越流型非対称ドームアーチ式コンクリートダム…っていうらしい。
久々のアーチダムにテンション上がりまくりな私、とにかくダムに来たので喜ぶ娘、ダムカード配布ダムなのでダムカード貰いに行くぞと気合十分な息子、それらを見て多少引き気味な夫・・・なパーティ(ぉぃ)が堤体に向かってテクテクw
ふと振り返ると、さっきみた取水口が遠目に見えた。遠目に見てもでっかいなぁ。
天端脇から下流側を覗きこむ。ドーム型のアーチダムの反り返り具合がたまらない。夫と息子は「怖ぇぇぇぇぇ(((( ;゚д゚))))」と言いながら何度も覗きこんでいたw
管理事務所手前には、展望台がある。堤体を眺めながら、ダムについての紹介資料やダム周辺のフォトスポットの案内等掲示されていた。また、ダム湖周辺では何箇所か「やまびこポイント」と称したスポットがあって、ここにもその案内プレートが掲示されていた。このスポットでは山に向かってのやまびこだけでなく、ダム堤体に向かっておこなう「ダムビコ」も試してみてね、と書いてあり、息子が何度もダムに向かってヤッホー!の連呼を行なっていた/(^o^)\
夫はダムカードの人気についての新聞記事に見入っていたw
天端には大きなローラーゲートが2門。大きなゲートピアが目立つ。
アーチ式ダムで、クレスト部にローラーゲートを採用しているのは珍しい部類になるらしい。2門のローラーゲートの間には、コンジットゲートの補助用に造られたコースターゲートがある。
天端のゲートが2門、コンジットゲートが1門という組み合わせなため、ダムを下流側から眺めると何となく顔に見えてくる。キャットウォークの作りが更に表情を付けてくれていて、私的にはいつも新豊根ダムはニコッと笑ってるような気がしてしまうw
天端から下流側を望む。副ダムもアーチ型。放流時にはあのアーチから越流しているのも見ることができるそうだ。
天端から管理事務所を望む。左下の緑色の部分が展望台になっている。
展望台の下部から伸びる長い通路はコンジットゲートへのキャットウォークへ繋がっていた。あそこ歩いてみたいなー。見学する機会があったら、ちょっと遠いけど行ってみたいなー。
今回気になったのは、クレスト部のゲートピアに見えたこの引っ掛けるようなもの。多分、引き上げたゲートを引っ掛けておくものなんだろうけど、あの大きなゲートに対してこんな小さなもので大丈夫なのかな〜?いや実際はこれに頼る訳じゃないんだろうけども…うーん気になるな〜、なんて思いながらしばらく眺めていたのであった。
■DAM-DATA
ダム番号 | 1229 |
型式 | 越流型非対称ドームアーチ式コンクリートダム |
ゲート | クレストゲート×2門 コンジットゲート×1門 コースターゲート×1門 |
ダム湖名 | みどり湖 |
所在地 | 愛知県北設楽郡豊根村 |
河川名 | 天竜川水系大入川 |
堤高・堤頂長 | 116.5m・311m |
総貯水容量 | 5350万㎥ |
管理者 | 国土交通省・電源開発(株) |
Web | 新豊根ダム(国土交通省 中部地方整備局 浜松河川国道事務所) |
本体着工/完成年 | 1969年/1972年 |
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