三園浄水場

Nao Machida // 2012/06/02


東京都水道局の三園浄水場は板橋区の北西部に位置する浄水場で、利根川・荒川の水を秋ヶ瀬取水堰から取水し、上水道と工業用水道の水を作っています。平成24年度水道週間行事として浄水場の施設見学会を開催する情報をゲットしたので、水道水はどうやって出来て、我が家の蛇口までやってくるのか学んでみよう!ということで、子ども達を連れて見学にいってきましたー。 

見学会は予約不要で無料とあったのですが、告知があまり出来ていないのかな、居合わせた見学者さんは10名位でした。
ホールで最初に水道水はどうやって出来るのかをざっと説明したビデオを観て、水道局の担当者さんから簡単に説明を受けた後、実際の施設を見ていきましょう、ということで探検開始。

まずは全体を眺めましょうか、と案内されたのは屋上。障害物がなーんもあらへんので周りがよく見えることw 天気が良ければスカイツリーとかも視認できるんですけどねー、富士山も見えるんですよー、なんて話を挟みつつ、大まかな設備の話を受けました。

管理事務所やホール等が入ってる大きな建物は事務所設備だけじゃなくて、浄水施設だった。外側に広がるプラントで従来の浄水(ゴミを取り除いて消毒する)を行ったあと、オゾンと生物活性炭を使った高度浄水処理を行う施設なんですよー、ということで高度浄水してるとこを見学。
この黄色いのがオゾン発生装置。オゾンをどっかから持ってきて処理に使うんじゃなくて、ここでオゾン作って浄水に使って、使い終わった後はちゃんと処理しているそうです。この黄色い装置で発生させたオゾンを、浄化した水に触れさせてカビ臭の原因物質やトリハロメタンの元となる物質を強力に分解。「カルキ臭い」水じゃなくなったのはオゾンのおかげなんだそう。
ガラスの向こうはプールなのですが、その中で小さな気泡を沢山出してるのがオゾン。

続いて生物活性炭を使った浄化設備も見学。写真だとわかりづらいかと思いますが、上半分はびっちり生物活性炭が詰まってます。この中を上から下に向かって物凄い勢いで水が流れてるらしい。既に綺麗になっている水なので、水の流れは分からないのでちょっとイメージがつけづらいかと思いますがwww
綺麗になってる水から見学するという、順序がなんかおかしいよーな気がしつつ(笑)も、外の設備を見学に移動します。


秋ヶ瀬取水堰から導水された水(原水)は着水井(ちゃくすいせい)に入り、三園浄水場では上水(水道水)と工水(工業用水)へ分配。浄水前の水ってこんなに汚いのか…と一同絶句w

PACと呼ばれる凝集剤を加え、急速かくはん池で混ぜ、フロック形成池へ。凝集剤の働きで汚れが大きな塊になって沈殿していく。沈殿の効率を高める為に、三園浄水場では傾斜板沈殿方式を採用し、沈殿池の中には傾斜板が入っているそうだ。


フロック形成池の上は黒い布で覆われていた。何でなのか尋ねたら、藻が発生するのを抑えるために日除けしてるんだそうだw 見学のために一部だけ取り除いてある部分があったんだが、確かに藻がびっしり…w


大きなゴミを取り除いた水を更にろ過する為にろ過池(前段ろ過池)へ。ろ過池の上面は異物の混入を防ぐ為、太陽光パネルがびっしり。自然エネルギーの積極的な活用に取り組んでいるそうな。

このあと、最初に見学した高度浄水処理を施して水道水の完成、となる。


わーい原っぱだ〜♪・・・と思ったら「ここが出来上がった水道水を貯めている配水池です」とのこと。地下にすることで温度の上昇を防いだり、異物の混入を防ぐことができるとのこと。テロ事件以来、異物の混入対策が重要視されているそうです。

見学の最後、簡単な質疑応答があったんだけど、やっぱり2012年5月に起きたホルムアルデヒドの話題や放射能汚染の話題などが出ていたよ。いくつかメモ書き。 
【ホルムアルデヒド問題】高度浄水処理設備がある浄水場だと、今回の騒動になったホルムアルデヒドについては除去可能であった。三園浄水場についても対応可能な施設であったが、念のため利根川水系からの導入路は閉鎖して多摩川水系から取水する形をとったとのこと。 
【浄水した後の汚泥について】浄水処理後に出る汚泥は園芸用土や道路のブロック等に加工するなど再利用をしていたが、3.11の後からは処理汚泥に放射性物質を検知したということで全ての汚泥について再処理は自粛し、すべて埋め立て処理をしているそうだ。 
【地震への対応】地震がこのところ頻発してるので、また大きな地震が来たりして浄水設備が壊れたりした場合に浄水出来てない水が流れこむことはないのか?といった質問もあったw 耐震設計にしてますが、万一の時も送水路には沢山のゲートがありますので阻止することは可能だと思いますとのこと。 
【複雑な送水経路】もともと一つの浄水場でひとつのエリアを担当する形ではなく、それぞれの浄水場がいろんなエリアを複合的にサポートできるような送水設計になっているので、この浄水場からの水が100%届いている、というエリアはかなり限られている(三園については高島平地域はおそらく100%三園産だろうが他はブレンドだそうでw)。何らかのトラブルで水を提供できない浄水場が発生した場合に他の浄水場から水を回すことで断水になるのを避ける努力をしてるんだね。

帰り際にアンケートにご協力くださいと言われ回答したら、おみやげを沢山頂いたw
無料で見学しておみやげたっぷりもらっちゃっていやあすいません(うふえへ♡)とホクホクしながら帰途についたのでありました。

場所: 東京都水道局 三園浄水場

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