石井(いしい)ダム
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Ver.1
私、実家が兵庫県にありまして。夏休みの帰省のついでに少しだけダム巡り。
目的に「レクリエーション」がついてる珍しいダム、ということで気になっていた石井ダムに行ってきました。
石井ダムは、兵庫県が管理する、洪水調節とレクリエーションの目的をもつ多目的ダム。下流に上水道の水源となる烏原貯水池(立ヶ畑堰堤)があり、水質保全のため、車で近づくことはできない。
ダムの最寄りに無人駅があったのだが、利用客の減少(付近にあった社宅の住人の為に運用されていたが、社宅がなくなった為完全に運用継続する理由が無くなったらしい)から、現在は運用されておらず、訪問するには、神戸電鉄鈴蘭台駅から山道を徒歩で3キロ弱歩くことになる。
でもね。
うおぉ電車やでー!
資材運搬用の車輌かな?うひゃ〜〜w近い!近い!
いろんな車輌が並んでるよー!!!
…ってなわけで、石井ダムに向かう途中、神戸電鉄の検車場(車両基地?)の横を通るのだ。少々鉄分も含んでいる私、大喜びで神鉄の車輌を眺めてたわけww(この先もダムまでしばらく歩くことになるんだが、線路沿いを歩く時間が結構あったので個人的には電車が間近で見れて楽しいハイキングだったw)
車両基地を超えるとすぐに、ゲートが現れます。
上へ行く道のゲート
下へ行く道のゲート
石井ダムへは、下へ行く道のゲートを超えて行きます。車輌は通行止めですが、人は入ってOKです。迷うことなく脇にあるゲートから意気揚々と渡りましょう(ぉ
ところでこのゲート、複雑な形をしているなーと思った。どうやら、バイクの侵入ができなくて、かつ、車椅子やベビーカーは通行できる、というゲートのよう。水質保全の為に開発した石井ダムオリジナルのゲートなのかなーとか思っていたのだがそうではなく、このあと神戸市内で何度もこのゲートを見ることになったので、自治体が積極的に設置しているのかな。
訪問日は8月上旬で、大変天気の良い日だったので、炎天下を子どもと一緒にテクテク歩くことに。へばりつつある息子に喝を入れつつ、テクテク歩いたら小さな広場が見えてきました。目的地は近いぞ〜!
さらにテクテク歩いていると、広場が見えたりしました。ん?看板が見える?
広場に見えるけど、実はここも貯水池エリアなのですね。石井ダムは洪水調節の目的があるダムで、普段は貯水を行わないのだそうです。
洪水時にはここらへんも水没するらしいですが、訪問したときは空っぽでしたw
さらにテクテクあるいていくと、堤体が見えた!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
心なしか足取りも早くなります。
クレスト部にほそーい隙間が見える。非常用洪水吐で、自然越流式をとっている。また、非常用洪水吐は下流部に広いスペースが取れない立地だったことから、天端側水路方式をとっていて、広い呑口から越流してきた水は天端下にある側水路で中央に集まり、下流へと流れる設計となっている。
近づくにつれて、中央の下部が気になりだしました。…ん??
常用洪水吐の取水口かしら??
半分以上見えちゃってる\(^o^)/
ホントに普段は全然、水を貯めないんだなーって改めて思いました。
そうこうしてるうちに石井ダム堤体に到着。
天端に植え込みがあるんですよーww
ペンチも置いてあって、公園みたい。
下流部を眺めると、長い階段。その先にまた公園的な広場。ダムの目的にあるレクリエーションってのが凄く感じられる、ダムらしからぬダムであります。
減勢工の向こう側に見える四角いのは太陽光発電のパネル。
ダムの水を利用して水力発電してるところはありますが、こちらは前述のとおり、普段は殆ど水を貯めないダムなので、水力発電には適してないんでしょうね。
天端から下流側へは、この階段を降りて行きます。下流側から訪れた場合、道中も登り坂だし、着いたら着いたでこの階段を登る苦行が待っている事になるので、ぜひとも上流側から訪れることをお勧めしておきます(笑)。
天端のエレベーターホール脇に定礎石めっけ。
平成十四年。若いダムですね〜。
余談ですが、比較的神戸市というか神戸市民には、水源についての認知は有る方だと思っているんですが、ダムという視点で話すとピンと来てくれない。…というのも、小中学校で地域の授業として水源についても学んだ際、「貯水池」として学ぶけど、ダムとしては学ばなかった記憶。なので、「布引貯水池」というと反応があるんだけど、「布引五本松ダム(堰堤)」というと「それ何処にあんの?」と言われたりする。実家に住む両親は神戸出身ではないのですが、まぁ長いこと住んでるのでそれなりに市内のことは把握していますが、石井ダムについては存在を知らず、「いつの間にダムできてたん?」とか言われました/(^o^)\。
天端から管理事務所を望む。新しくて綺麗〜。一階部分は資料室みたいだったけど、一般公開している訳ではなさそうな雰囲気(実際入れなかったけど)だった。
管理事務所で職員さんにダムカードいただけますかー?と尋ねたら、ちょっと待っててね〜と持ってきてくださいました。パンフレットも持っていってね〜と一緒に頂きました。後で調べたら、ダムカードの配布って明記されている場所が見当たらず…あれ??(汗)大切に保管したいと思います><。
さて下流へ向けて階段を降りていきますよ。
階段降りつつ堤体を眺める。
ダムというよりは基地って感じ。
うん。カッコイイ。
更に下ると入口が……。
これはもしや、噂の堤体内にあるというホールへと続く道!?(ゴクリ)。しかし、訪問した日はホール開放日ではなく、また事前にアポとか取ってた訳でもなかったので中を見ることはできませんでしたが、堤体内に多目的ホールが存在しています。ギャラリーとして使ったりしているそうですよー。
ダム下到着。改めて石井ダムを見上げると、デザイン性の高さを改めて感じる。なんつうかその、ダムってイメージじゃないよね。まるでお城のよう。
さっきダムカードをくれた職員のおじさんが周辺の草を刈ってらっしゃいました。ダムの管理というよりは、公園管理って印象w
さて、次の目的地へ向けて出発しよう。振り返り、振り返り、遠くなっていく石井ダムを眺めながら歩いていく。しかし遠目に見ると、更にお城だとか秘密基地ってイメージが強くなるね、このダムw
下流にすこし行ったところに砂防堰堤がありました。
ダムと砂防のコラボレーション☆w
■DAM-DATA
ダム番号 | 1519 |
型式 | 重力式コンクリートダム |
ゲート | 自由越流式クレストゲート |
ダム湖名 | ー |
所在地 | 兵庫県神戸市北区 |
河川名 | 新湊川水系烏原川 |
堤高・堤頂長 | 66.2m・155m |
総貯水容量 | 2200千㎥ |
管理者 | 兵庫県 |
管理所 | 兵庫県 県土整備部所管ダム |
本体着工・完成年 | 2000年/2008年 |
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