2013/09/29

上野ダム


上野(うえの)ダム
G
P
Ver.1

南相木ダムを見た後、せっかくなので、揚水発電の下池となる上野ダムにも行ってみよう、ということで……ぶどう峠経由で群馬県上野村へ移動。ちなみに、ぶどう峠の「ぶどう」は「グレープ」じゃなくて、「武道」らしい。(え?そんな勘違いしてたの私だけ?!orz)


トンネル出たらすぐ入口……な上に、気が付かなかったら次のトンネルにそのままIN!ぶっちゃけ私も見落として通り過ぎるところだった…/(^o^)\ ずっとトンネルなのでGPSはアテにならないし…。訪問される際は通りすぎないように注意してねw

東京電力の葛野川ダムでも入口で迷った事があっただけに、今回は無事に入口に気がつけて良かった良かったε-(´∀`*)ホッ。

駐車スペースから繋がるダム堤体への道に見学についての案内プレートがあった。冬場(12月~3月)は閉鎖されるので、上から見ることは出来ないようだ。

ダム堤体が望めるエリアに「水の恵」と彫られた石碑が。そしてその脇にそっと定礎石……何故君はそんなおまけポジションになってるんだ。゚(゚´Д`゚)゚。

右岸側に管理事務所。壁のでっかい彫刻が無かったら、ちょっとオサレな民家のようであるw

管理事務所の向かいには、上野ダムと彫られたでっかい石碑があった。うん。逆光。orz

ダム湖側から堤体を望む。重力式コンクリートダム……だが堤体曲がってるよ!ワタシ好みのダムじゃないですかやだーヽ(=´▽`=)ノ♡←はい、この人予習してませんでした

大変に逆光タイムで写真撮るのに難儀しつつ、右岸下流側から堤体を望む。1つのダムが曲がって作られてるんではなくて、主ダムと副ダムの2つのダムが連なる構成のようだ。

なるほど、途中の草生えてるところが主ダムと副ダムの区切りになるところかな。主ダムはRCD工法、副ダムはELCM工法(拡張レヤ工法)と呼ばれる異なる工法で建設されたそうだ。……ええといい加減に用語をちゃんと理解せねば……ということでお勉強。

RCDってのはRoller Compacted Dam-Concrete の略で、セメントの量が少ない「超硬練りコンクリート」と呼ばれるコンクリートをブルドーザで敷いて、更に振動ローラで締め固めていく工法なのだそうだ。敷いて叩いて固めていくので打設面に段差が生じず、安全に施工できるし、一般的な機械が活用できるから特別な設備も要らなくてコストの削減・施工のスピードアップが図れるらしい。
何と言っても、この工法を開発したのは日本なこと!。日本の技術者スゴイ!ヽ(=´▽`=)ノ♪

でもって、副ダムで採用されたELCM工法は、Extended Layer Construction Method の略で、拡張レヤ工法とも言うそうだ。柱状工法という、打設する部分をブロック分けしてブロック毎にコンクリートを打設していく工法があるんだが、その打設するブロックを出来る限り広く設定して打設していくのが拡張レヤ工法というらしい~。(@▽@;)ムズカシィw

一気にコンクリート流し込んで固めるんじゃないってのも、工法について学ぶまで知らなかったことの1つ。コンクリートって水と混ぜて(練って)から流し込んで固めるんだけど、水とコンクリートが化学反応起こすことで固まる。その時に熱が発生するのだそうだ。なので、一気に流し込んで固めようとしても、熱で膨張したり割れたりするので適度な範囲に分けて徐々に固めていくんだって~。

工法は他にもまだまだあるので、じっくり勉強していかなくては……(@▽@;)←とりあえず限界w

天端から駐車スペースの方を望む。周囲の沢からの流入口のようだ。

ダム湖側を見てると少し突き出た部分が。しかも上には何か置いてあるっぽい?

地元の方の記念制作かな、うえのダムと読み取れるオブジェが見えたよ。

天端は広め。両サイドに段差がつけられている。ゆったり~。

主ダムと副ダムの継ぎ目あたりから堤体を見下ろす。表向きには特に工法の違いを意識するような見栄えの違いとかはなさそう……?

非常用洪水吐としてクレスト部にはテンターゲートが2門。白?グレー?の大きなゲート。更に下部に常用洪水吐のオリフィスゲートが有るらしいが上からは観ることがちょっとむずかしかった。低水管理として、バルブが1基あり、訪問した時もバルブからの放流が行われていた。

左岸側にあるトンネル入口。監査廊の入口とは全然違うので、トンネルなんだと思う/(^o^)\。これが南相木ダムまで繋がってるのだろうか??

左岸側にも展望エリアが作られていて、こちらには木製の「奥神流湖」の碑が設置されていた。

左岸側から堤体を望む。ダムの位置というか向きを考えると、撮影する時間帯が限られてるダムなのかなぁ。訪問した時はとにかく逆光で辛かった/(^o^)\

上野ダムは、ダム下も遊歩道等が整備されていて、堤体を下流側からも愛でることが出来るのだが、同行した家族が疲れてしまってコレ以上の寄り道が出来ない空気になってしまい、今回は見送り。
事前予約が必要だが、揚水発電を行っている神流川発電所の見学ツアーも実施されたりしているようなので、今度は発電所見学も含めて計画したいところ。


■DAM-DATA
ダム番号3281
型式越流型直線重力式コンクリートダム
非常用洪水吐テンターゲート×2門
常用洪水吐コンジットゲート×1門
低水管理設備バルブ×1門
ダム湖名奥神流湖 (おくかんなこ)
所在地群馬県多野郡上野村
河川名利根川水系神流川
堤高・堤頂長120m・350m
総貯水容量18400千㎥
管理者東京電力(株)
Web
本体着工/完成年1995年/2005年
Location: 上野ダム

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