岩淵水門の横には、国土交通省 荒川下流河川事務所 があります。そこに併設されているのが「amoa(アモア)」こと荒川知水資料館。入館料無料だってー。ちょっと寄ってみましょーということで見学。
荒川の治水に関する情報と、パナマ運河の工事に日本人として関わった青山士氏についての紹介等。
車で行く場合は土手の横から橋渡って資料館の前までいくと小さな駐車場有り(1回500円)。
1階は荒川の情報コーナー。荒川流域の絵地図が貼られた大きなボードが目に飛び込んでくる。よく見ると、来館者が調べたりしたレポートであろうか、手書きのメモや写真がペタペタ貼られている。地域に親しまれてる川だなぁってほっこりする展示。
奥には荒川流域に生息する魚を水槽展示してました。(あれぇ写真撮ったはずなのに見当たらない〜@@;)
息子は裸眼3Dディスプレイを使ったいきもの探索ゲームにしばらくはまってました(^^;
飲食可能な休憩スペースもあるので、荒川散策の際の休憩ポイントにしてもいいかもですね。
そうそう、一角に二瀬ダムの紹介しているコーナーがありましたよ。荒川放水路が出来た後のカスリーン台風の被害を受け、上流にダムを建設することになったんだねぇ。
二瀬ダムのライブカメラ映像と、ダムの紹介パンフレットが掲示されていました。
2階は「荒川を知る」をテーマに荒川の歴史を学ぶスペース。
まず目についたのは流域模型。荒川を河口から遡っていく空撮映像と模型。映像の動きに合わせて模型が光っていって、どこを見ているのかよく分かる。
私は関西出身で東京の地理については殆ど勉強したことはない。なので、ここに来るまで荒川は大規模な護岸工事がされた川だと思ってた。私が上京してきて自然の大きな河川だと思っていた都心を流れる大きな川は、この岩淵水門を起点に、旧中川の河口までの約22キロに渡る人工の放水路なのだ。
20年に渡り、どのような工事がされてきたのかをパネルで説明。そして、旧岩淵水門と荒川放水路の工事に関わった青山士氏についての紹介コーナー。パナマ運河の建設には日本人も加わっていたんですねぇ。
荒川放水路が出来てからの新たな問題として「ゼロメートル地帯」というのがある。
ゼロメートル地帯というのは、地表の標高が満潮時の水位よりも低い地域のこと。東京都の東部や湾岸エリアが該当する。大雨や高潮等による水害の被害をうけやすい地域なので、堤防や水門、排水ポンプ等で対策しないといけない。このゼロメートル地帯についても触れられていた。ゼロメートル地帯が出来た原因は色々あるけど、よく聞くのは地下水の組み上げすぎによる地盤沈下とかかなぁ。この辺りもうちょっと勉強していかないとなぁと思った。
3階には荒川に関する書籍が集められたライブラリがあるそうだが、平日のみ利用可能だそうだ(事前に連絡が必要)。
関東出身であれば常識な話なんだろうけど、私的には大変勉強になった見学でした。荒川散策の際にはちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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