2012/07/19

下久保ダム・フラッシュ放流


下久保ダム
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FNWIP
Ver.2

5月に一度訪れた下久保ダムで、フラッシュ放流が実施されるとの情報を得たので、見学に行って来ました。前回訪問したときは放流は行われていなかったので放流している様子を見ること自体初めてでしたので、それはもう楽しみで仕方がなかったのです。


10時から放流開始なのにも関わらず、下久保ダムのダム下に到着したのは9時過ぎ。いや〜ちょっと早く着きすぎたかしら〜?とか思っていましたが、この時点で既に職員の方が撮影の準備に取り掛かっておられました。
ダム下は底が乾いている位に水が無い状態。とりあえず写真撮っとこ〜とパシャパシャやってるうちに、職員の方々が車で続々とこられました。車を眺めていると窓のところに「草木ダム管理所」と書いてあったり。今日の為に他の管理所からも応援のスタッフが来てるんですね。


フラッシュ放流とは、河川環境の改善を目的とする「河川維持放流」の一つで、ダムの下流域の環境をより自然な状態に保つ為の放流のことです。意図的に小規模な洪水を起こすことで、流域を洗い流すイメージ。


下久保ダムでは、土砂掃流実験として、ダム湖上流に溜まっている堆砂を下流域に運んで置土し、フラッシュ放流で流していきます。こうすることで、岩場についた藻等を洗い流して綺麗にするのと、ダムが出来たことで普段の放流では上流からは水しか流れて来ないため削れて行く一方な川床に砂を供給することが狙いとのことでした。今回のフラッシュ放流では、下流域に1900㎥の置土を行ったそうです。

10時。予定通りにオリフィスゲート1号からの放流が開始されました。

空っぽだったダム下にも水が貯まり、徐々に減勢工から下流へ流れだしています。

置土については、放流開始から程なくして中腹部が削れてきていました。この写真だと左の中腹部で見えないのですが/(^o^)\
水の流れがあるので、上流部から順に削れていくというわけではないのですね。

10時20分、オリフィスゲート2号からも放流開始。この時は、ピーク時の流量というか勢いがどんな感じになるのかは全く想像できていませんでした。


この日は天気予報では曇の予報だったにも関わらず、大変素晴らしい好天となりました。おかげで日陰になる逃げ場があまりない環境だった為、身体への負担が心配に。一旦ダム下を離れ、昼食をとることにしました。

休憩して13時過ぎ、ピークの放流が過ぎた辺りでダム下へ戻ってきたら物凄い音と勢いで放流している姿にビックリ。


減勢工の様子も全然違う状態に。激しい水の勢いに真っ白に泡立つ水しぶきに圧倒され、怖さを感じる状態になっていました。

置土も大部分が流されていて、ほんの少しを残すのみとなっていました。



放流の様子に同行者と共にワーワーキャーキャー興奮して眺めていたところ、職員の方が近づいて来られて、「ゲートからの放流、真横で見た?」と声をかけてくださいました。勿論見てませんので「見てないです〜〜」と答えたところ、「じゃあいらっしゃい」と案内して頂けることに。

えぇぇぇいいんですかぁぁぁ?!(小躍り)

既に見学していた橋のところでもとても迫力を感じていたのですが、真横になるともう物凄い音と水しぶきで真っ白w目の前に舞い上がる大量の水しぶきにテンションMAX!!近すぎて写真に収めようと思っても入りきりません\(^o^)/
物凄い貴重な体験をさせて頂いてしまったワ…と感動して終わるところだったのですが、職員の方が更に一言「中、見てないでしょ?」

えぇぇぇいいんですかぁぁぁぁ!?(よだれ)←

というわけで、急遽堤体内の見学をさせて頂けることに。ダム下から幾つものゲートを開けて頂いてダム堤体内へ。堤体内への入口は写真で言うところの右側の方にあるため、右サイドからの放流の写真を撮ることができちゃいました。
下久保ダムで私が愛するダムの角と放流が一緒に収まった写真がTOPの写真になります♡


堤体内の通路を歩きながら下久保ダムの概要や堤体内について説明を頂きながらエレベーターに乗ってダム上まで連れて行っていただき、ダム上でもダム湖について説明を頂いたりしました。

今回のフラッシュ放流の見学に際して、ダム下のエリアはフェンスで囲われていて限られたスペースからしか一般の見学は行えない状況でしたが、放流の様子や置土の様子等が見えるエリアまで職員の方に案内して頂いたり、説明をして頂いたりすることが出来ました。そのため、一部の写真については、普段は撮影が行えないアングルのものがありますのでご了承ください。

■DAM-DATA:初回訪問時のデータをご参照下さい。「下久保ダム」タグで他の時期の訪問記もご覧いただけます。
Location: 下久保ダム

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