泰阜(やすおか)ダム
G
P
Ver.1
小渋ダムを見学した後、道の駅に立ち寄りつつ国道151号線を南下していった。途中、「ホントにここか?」と思いつつ、県道83号線へ。程なく天竜川沿いに出る。特にダムの場所を示す看板等はない(無かったと思うw)が、河川敷に繋がってそうな道があるので入るとダム近くの広場に着く。
泰阜ダムは中部電力が管理する、発電用ダム。すぐ下流にある泰阜発電所での発電用水の取水を行なっている。
この発電所およびダムの建設にあたり、鉄道敷設の命がなされ三信鉄道が作られた。それが今のJR飯田線になるそうだ。
堤体は日本の近代土木遺産(現存する重要な土木構造物2800選)に選定されている。
広い草っぱらに車を停めて、散策開始。放流注意の「危ない!!」看板が黄色い。白い看板しか見たことがなかったので、非常に目についた。
看板の横には石が置いてある。…の横に井上会長記念植樹って書いてあるんだけど、木が見当たらなかったり/(^o^)\
草むらを天竜川の方へテクテクあるいていくと、護岸された崖に到着。で、上流側(左側)を見ると…居たぁ(^q^)♪
下流側には泰阜発電所と、天竜川をまたぐ赤い鉄橋が見える。川の石がとても白い。
もっと堤体にお近づきになりたいわ~♡ と更に進んでみる。民家があったりするので近くまで車で行けないことも無さそうだけど、歩いていこう~。
天竜川に流れ込む支流の川。階段状になっていた。
その川にかかる小さな橋を渡って…
また黄色い看板だ。中部電力さんが設置する看板は黄色いのかな。
上流側を見る。ここまで近づいた。とても白い。そしてこのダムの特徴でもある波打っている堤体。波打つデザインで作った訳ではない。洪水時の放流で土砂を多く含む水に堤体が削られてしまい、波打っているようになってしまっているのだそうだ。
もうちょっとお近づきになりたいな…っと見渡すと階段発見♡ 行ってみましょー♡
階段登ったすぐ先で通行止めとなっているのでこれが一番近づいた感じかなぁ。クレスト部にはテンターゲートが12門。圧巻。
減勢池の真ん中には小さなブロックがぽつーん。減勢工。流れてきた水を整流する役目を持つらしい。小さくても重要なお仕事してるんだねぇ。
左岸側には魚道跡とされる構造物の跡が。水が流れてるような痕跡があったので、なんとなーく利水放流口みたいなイメージかなぁとか、よくわかんないなぁとか思いながら眺めていたw
建設省の銘が見える管理境界杭とか、記念碑とか。今までなら目に留まることはなかったようなモノにも最近は目が行くようになった気がするw
左岸側からも眺めて見たいなぁと思ったので、移動開始。下流に見えた赤い鉄橋を渡り、泰阜発電所へ向かう。
目の前にド迫力で現れるのが4本のサージタンク。とサージタンクの真横を通るJR飯田線の線路w 残念ながら見学中に電車は通らなかったが、ここを渡る電車、見てみたいと思った(^q^)
サージタンクから、ぶっとい鉄管を通って泰阜発電所に送水され水力発電が行われている。
更に上流側へ車を進めると管理事務所らしき建物が。車が停まっていたので、何か作業中なのかも。
建物の奥には浚渫の重機らしきものが。泰阜ダムは堆砂率結構高いんだっけ~。
ダムの説明の看板もあったよ。
ダム湖側から堤体を望む。天端の装飾…といったらいいのか、堤体の作りが美しい。基本コンクリートだけの構成だけど、美しい。近代土木遺産に選ばれたのはこの辺りなのかなー。
天端は立入禁止。でっかいゲートに拒まれた。
左岸側から堤体を望む。実は私、ゲートがたくさん並ぶタイプのダムに来たのはここが初めてなんじゃないかな。ズラーッとならぶ姿は間近でみると迫力がある。
右岸下流方向を望む。さっき歩いてきた場所が見えた。改めて見ると結構高い護岸だなぁと思う。暴れ天竜に立ち向かうにはコレぐらい高くないとダメなんだろなぁ。
山の緑と、白い堤体と、赤いゲート。放流によって削られた波打つボディ。セクシーさを感じずには居られないダムだった。
■DAM-DATA
ダム番号 | 989 |
型式 | 越流型直線重力式コンクリートダム |
ゲート | クレスト部:テンターゲート×12門 |
ダム湖名 | - |
所在地 | 長野県下伊那郡泰阜村 |
河川名 | 天竜川水系天竜川 |
堤高・堤頂長 | 50m・142.95m |
総貯水容量 | 10761千㎥ |
管理者 | 中部電力(株) |
Web | - |
本体着工/完成年 | 1931年/1935年 |
0 comments:
コメントを投稿