御庄川(みしょうがわ)ダム
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Ver.1
山口の方まで行くのなら、是非寄って行くと良いよ、と教えてもらってやってきた御庄川ダム。1958年完成の古いダムです。
ダム手前には乗馬施設がありました。お馬さん練習中。
乗馬施設の横を進んでいくと…
ありました!御庄川ダム!左岸側に少し広いスペースがありましたので車を停めて、見学しましょう。
見るからに年季の入った堤体にうっとり。真ん中が少し高くなってますね。
天端は少し入った所で柵が付けられ立入禁止になってました。ぐぬぬ。ガッチリ手前からシャットアウトされてないところがちょっと有り難く感じつつ。
以前は通行出来たりしたのでしょうか。気になります。
下流側を望む。広いスペースが見えます。車のタイヤ跡がグルグル描かれているのが気になったり。
上流側を望む。ダム湖の名前は五瀬ノ湖 (ごせのこ)。ダム湖の周りは木や竹がうっそうと茂っていて、湖畔からダム堤体を望めるポイントは見つけられませんでした。
少し道を戻って、乗馬施設の脇道を進みます。この先の土地の関係が良くわからなかったので、念の為乗馬施設の方にひと声かけて、奥に行ってもいいか確認しましたら「大丈夫よ〜♪」とのことでしたのでお邪魔します。
少し進むと先程上から見て気になった広いスペースに着きました。
下流側から見る御庄川ダム。真ん中の大きな空間にまず目が行きますね。いかにもココにアレ有ったでしょ?って思いませんか?
写真が下手で上手に撮れていなくて恐縮ですが、真ん中の空間の壁面には弧を描いた跡が残っていました。ラジアルゲートが元々有ったようです。ゲートも周辺設備も撤去されているのでどんな姿だったのか…
山口県のホームページによると、「ルース台風による災害復旧工事の一環として作られた防災ダム」との記載がありました。
ルース台風は昭和26年10月に山口県を中心に西日本に大きな被害をもたらした台風第15号。この台風で御庄川でも大きな被害があり、河川改修が必要となり防災ダムが建設された経緯があるようです。
そのような経緯があるので、御庄川ダムは防災ダムとして特化したダムとして作られているので、利水の目的は持っていません。
…といった建設時の経緯に関するお話は見つけられたのですが、設計に関するお話は見つけられず。ここにあったと思われるラジアルゲートがどんなものであったのか、何故今存在しないのか、気になるままになっています。
普段は両サイドにある放水管を水が抜けていき、流入してきた水をそのまま流しています。大きな雨等で流入量が急激に増えた時、ここで堰き止めて一定量の流下に絞り、下流への影響を抑える役目を今も続けています。
訪問時も、両サイドの放流管からお水が流れていました。
今に至る経緯がとても気になるダムでした。
ダム番号 | 2069 |
型式 | 直線越流型重力式コンクリートダム |
非常用洪水吐 | 自由越流式 |
常用洪水吐 | 自由越流式 |
低水管理設備 | - |
ダム湖名 | 五瀬ノ湖 (ごせのこ) |
所在地 | 山口県岩国市 |
河川名 | 錦川水系錦川 |
堤高・堤頂長 | 21.8m・101.5m |
総貯水容量 | 640千㎥ |
管理者 | 山口県 |
Web | - |
本体着工/完成年 | -/1958年 |
駐車スペース | 左岸側に少し広めのスペースあり |
トイレ | - |
おむつスペース | - |
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