二瀬(ふたせ)ダム
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FNP
Ver.2
平成24年度「森と湖に親しむ旬間」のイベントとして、二瀬ダムで実施された「二瀬ダム見てんべぇツアー」に息子と二人で参加してきました。
私は5月に一度訪れているので2回目の訪問なのですが、今回初めて訪れることになった息子にまずは二瀬ダムの全景を見せておこうと思い、見学前にダム下へ向かいました。
ほらー!みえた?これが二瀬ダムだよっ!上に見えてる青いでっかいゲートが2つずつ、4つ見えるでしょ、あれがクレストゲート、そこから下に伸びる滑り台が水の勢いを衰えさせる減勢工。スキージャンプのジャンプ台みたいな形なので、スキージャンプ式減勢工って言われてるんだよ〜…
…っておい。なんか息子の反応が無い。
というか完全に見ている方向がダムじゃなくて、右に寄ってる…と思って見てみたら
あらまっ!
ニホンカモシカの親子がご飯中でした(^^;初めて見る動物に興味津々な息子が近づいて行ったので、早々に森の中に帰っていってしまいました。ビックリさせてごめんねー。
洪水期の制限水位なので随分水位が低いですねー。洪水期以外は、壁面の色が変わっているところ(クレストゲートの位置)まで溜めています。案内してくださった職員の方によると、まだまだ水位を下げるというお話でした。
ログハウスの中で受付を済ませた後、今日の見学について職員の方から説明を受けました。二瀬ダムについて、ダムの役割(治水・かんがい・発電)について、ダムを作る際に使われた技術について。
案内してくださった職員の方は、放流時の警報を出すのが担当のお仕事だと教えてくださいました。
国土交通省とバッチリかかれたヘルメットをかぶり、いざ二瀬ダム内へ!ヘルメットをかぶる際に、汗対策にどうぞ〜と中にかぶる帽子も提供くださいました。ありがとうございました。
堤体へは、ダムの天端上にあるエレベーターから入りますので〜と説明を受けて、天端をてくてく歩いていきます。
天端は車道となっているので、車が来る度に職員の方が声をかけてくださいました。
途中、クレストゲートを見学。遠目にみてもでっかいけど、近くで見ると、すんごいでっかいね。このゲート、100年に一度という大きな洪水の時に、非常時に使う設計のゲートで、二瀬ダムができてから51年経ちますが、ここから災害対策で放流したことは一度もありません。
「ここから放流するところを見てみたいけど、放流しないといけない状況になるというのは、大変な時なんだよね…」と息子はちょっと残念そうでした。(※試験放流というチャンスがあるにはあるようなのでこまめに告知のチェックをしていれば見学するチャンスがあるかも?)
天端は車道となっているので、車が来る度に職員の方が声をかけてくださいました。
途中、クレストゲートを見学。遠目にみてもでっかいけど、近くで見ると、すんごいでっかいね。このゲート、100年に一度という大きな洪水の時に、非常時に使う設計のゲートで、二瀬ダムができてから51年経ちますが、ここから災害対策で放流したことは一度もありません。
「ここから放流するところを見てみたいけど、放流しないといけない状況になるというのは、大変な時なんだよね…」と息子はちょっと残念そうでした。(※試験放流というチャンスがあるにはあるようなのでこまめに告知のチェックをしていれば見学するチャンスがあるかも?)
そしていよいよ堤体内へ。車道(天端)からすぐエレベーターに乗り込むような感じなので慌ててしまい写真撮れませんでしたが小さめのエレベーターに参加者の皆さんがギュッと乗り込んでいよいよ堤体内への移動開始!
到着して扉が開いた瞬間、ヒヤッとした空気が私達を迎えてくれる。ダムの中に入ったな〜と実感する瞬間。
…と同時に思ったのが「狭っ!」。
背の高い人だと頭が当たってしまうので、少々首をかしげるような感じで進まないといけない感じ。
というのも前日に、神奈川県の宮ヶ瀬ダムの見学会に参加し、堤体内を見学させて頂いたのだが、最近作られたダムであることと、規模の大きいダムであることもあるのか監査廊は大変広くゆとりのあるものだった為、尚更狭さを感じたのであった。
しばらく歩くと広い空間に出た。さっきまでの狭さから開放される。
一先ずぐるりと一周見渡してみる。コンクリートから滲みでた水のシミが歴史を感じる。
場所によっては上から水が落ちてきていて、ヘルメットにポタッポタッ。
照明は設置されているが、こちらでも節電ということで照明も間引きしての点灯であった。ちょっと薄暗いですがお許しくださいね〜と言われたが、あんまり気にならなかった。
一先ずぐるりと一周見渡してみる。コンクリートから滲みでた水のシミが歴史を感じる。
場所によっては上から水が落ちてきていて、ヘルメットにポタッポタッ。
照明は設置されているが、こちらでも節電ということで照明も間引きしての点灯であった。ちょっと薄暗いですがお許しくださいね〜と言われたが、あんまり気にならなかった。
ここで改めてダム内部、特に常用洪水吐であるコンジットゲート(高圧ラジアルゲート)と、利水放流設備である放流管バルブ(ハウエルバンガーバルブ)について説明を受ける。
子ども達にはちょっと難しかったのか、反応を見たら揃ってポカーンとしていたが、息子は「よく分かんないけどとりあえず何だかとっても凄そうだ」と思ったらしい/(^o^)\。
子ども達にはちょっと難しかったのか、反応を見たら揃ってポカーンとしていたが、息子は「よく分かんないけどとりあえず何だかとっても凄そうだ」と思ったらしい/(^o^)\。
「それでは、ハウエルバンガーバルブを見学しましょう。」職員の方の誘導に従い、さらに下へと続く階段を降りていく。
「足元気をつけてくださいね〜」ちょっぴり急で、子ども達には怖さを感じる階段だったらしく、かなり慎重に降りていたw
降りた空間にぽつんと鎮座していたのがハウエルバンガーバルブの開閉装置。ここの真下にバルブがあり、ここで開閉操作を行います〜。
壁には開度計のパネルが掛けられていた。色々部品を交換しつつ、しかし基本は設置当時とほぼ変わらず使っていますよ、とのこと。
大切に運用されてきているんだな、と実感。「では、いよいよバルブそのものをご覧頂こうと思います」更に階段を降りていくことに。
「はい、こちらがハウエルバンガーバルブになります。」先についている水色の部分が後ろにスライドすることで放流が始まります。先端にはコーンと呼ばれる円錐形の蓋がされていて、蓋が固定されている。
放出口に円錐形の障害物を置くことで、水が放射状に拡散され、水の勢いを弱めることが出来るのだそう。
水の勢いを弱める…といえば、先日、神田川・環状七号線 地下調整池を見学した際に、取水口から地下の池までそのまま水を落とすと衝撃も音も大きくなるので渦を描くように水を落としていくと学んだのをふと思い出しました。大量の水を扱う場合、水の勢いについて配慮が必要なのですね。
まさにここから水が出てくるわけかー!と参加者の皆さんも興奮気味に覗きこんでいました。「ハウエルバンガーバルブ」って、とっても長い名前なんだけど、これはハウエルさんとバンガーさんが設計したバルブなのでこう名前がついているんだよ〜、と教えてもらったことで、子ども達にも名前がすっと入ったようで、しばらく「ハウエルさんとバンガーさんのバルブ〜」と繰り返していましたw
実際放流が始まると、バルブから出た水の勢いがすごいので、跳ね返ったり巻き返ったりした水がこちら(今見学している場所)にも流れこんでくるそうです。それを流すための大きな排水口もありました。
「今はこんな素敵な階段があるけども、建設当時は階段なんて無かったので、ここの点検が必要になったりすると、ハシゴで降りてたんですよ」と壁についている下り口を指さして(よくプールの端にあるやつ←説明下手な上に写真撮りそこねてたorz)教えてくださいました。
ハウエルバンガーバルブを見学した後、再度階段を登って広いエリアに戻ってきました。おっ、目の前にオレンジの大きなゲートがあるではありませんか(白々しいw)。
「さぁ、今度は皆さんお待ちかねのコンジットゲートからの放流をご覧頂きましょう!」一同待ってましたぁ〜♪と言わんばかりに足取りも軽くオレンジのゲートめざしてトコトコw
「二瀬ダムのゲートの技術は、戦艦「大和」の技術が生かされています。扉や窓、計器類が船のもののよう、というか大和と同じなのでそこもよーくチェックしてくださいねー」
と言ったところで職員の方がポツリと。
「…ってボクたち、戦艦「大和」って分かる?」…子ども達はポカーン/(^o^)\。しばらく「そうだよねえ。わかんないよねぇ」と呟いてはりました(^^;
ダム本体だけでなくて色々な歴史背景も学んで行かなくてはならないダムの世界の奥深さ!←
窓や扉、まさに船の扉ですよねー。
開度計などもいかにも機械!って感じで、とても歴史を感じます。
現在は、こちらの操作盤でゲートの開閉をコントロールされているそうです。
見学会の為に、特別に試験放流を行なって頂きます。この操作を行う為に、ゲートを設置されている業者の方も立ち会う為来られていました。私達の見学の為に出勤頂いて本当にありがとうございます♪\(^o^)/
「ゲートの上と横から見学できます、好きな場所からご覧くださいー!」
とお声がけ頂いて、みなさんスタンバイ。
二瀬ダムのコンジットゲートは圧着式ラジアルゲートと呼ばれるもので、油圧シリンダーでゲートを堤体に押し付けて圧着させることで水を止めている。油圧シリンダーでの圧着が外れていくと(…といってもじーっと見ていたけどゲートの動きはよくわからなかったが)、端の方から水がじゅわわわっと噴出し始め、あっという間にだばぁー\(^o^)/ーっ!!思わずおおぉぉ〜っと声出してしまいました(´∀`*)ポッ
動画も少しだけ撮りましたっ(向きおかしいけど!)
「それではお名残惜しいですが、戻りましょうか〜」ということで、余韻に浸りつつエレベーターに戻り、天端へ。
上から改めて見下ろしてみたり、さっきのゲートはあそこかー!なんて指さしてみたり。
奥側のスキージャンプ式減勢工の下部に青い丸い穴があるのが解りますか?あそこが真横まで行って見学させてもらった、ハウエルバンガーバルブの放流口。そして、そのちょっと右側に見える青い四角いところが実際に試験放流をしてもらったコンジットゲートの放流口になります。
二瀬ダムの旧管理所(左の白い建物)と、新管理所(右奥の黒い建物)。2012年4月に新管理所へ移転しています。
現在は新管理所らへんからダム側へはトンネルを通らないと抜けられないのですが、トンネルは小さく、大型車等が通行できず不便なため、新しい道路を作ってほしいという地元の要望に応え、工事を進めています。
山沿いに作られてる道路が左につながる予定で、旧管理所の建物も近々取り壊されて道路になる予定だそうです。
なんて羨ましいレポート\(^o^)/
返信削除そして窓や扉が確かに船っぽくて、なんだかステキ!!
うん。いい経験させてもらいましたw
返信削除ここの見学はホントお勧めしたいです\(^o^)/