7月のとある朝、都内某所に20名程が集まりバスに乗り込み、いざ出発!
●水ってどこからくるの?
普段の生活のあらゆる場面で必要な水。蛇口をひねればすぐ得られる環境にいますが、この水ってどこから来てるのかな?
・・・というわけで一行がやってきたのは埼玉県の秩父にある浦山ダム(水資源機構)。ダムの直下の駐車スペースに到着したので、いきなり巨大な堤体をどどーんと拝められます♡←。参加者の方々も、思ってたより大きいなぁ、とか、本当にコンクリートの壁ですね、といった声が聞こえる中、職員さんからダムの説明を受けました。
お天気がそこそこ良かったので直下で少し過ごしただけでも暑いね!なんて言ってたのですが、ダムの中に入った途端「涼しい〜!」。ダムの堤体の中は年間通して10℃前後と温度が安定しています。夏は涼しく、冬はちょっと暖かい。ダムの特徴の一つとして知って貰えたかな。
大きなゲート設備に参加の皆さんも興味津々。
ゲートにつながる放流管も見学しました。この管を流れる水の量を計測するセンサーが2つくっついています。管の中は目では見えないので、超音波を使って計測するんですね~。
堤体内をウロウロ見学した後は、エレベーターで一気にダムの上まで移動。
天端(ダムのてっぺん)から上流側を望む。蛇口をひねって出て来る水の水源のひとつにやってきました。ダム湖の縁は地面が結構露出してますね。訪問時の貯水率は66%、貯水位はEL 358m。洪水期の満水位はEL 372mなので、満水位より14m水位が低いということになります。平常時にお水が満タンまで入ると、草が生えているあたりまで水が迫ります。
今回は特別に、更に奥へと繋がる通路をご案内頂きまして、ダム下部にある放流設備を見学しました。
ゲートにつながる放流管も見学しました。この管を流れる水の量を計測するセンサーが2つくっついています。管の中は目では見えないので、超音波を使って計測するんですね~。
堤体内をウロウロ見学した後は、エレベーターで一気にダムの上まで移動。
天端(ダムのてっぺん)から上流側を望む。蛇口をひねって出て来る水の水源のひとつにやってきました。ダム湖の縁は地面が結構露出してますね。訪問時の貯水率は66%、貯水位はEL 358m。洪水期の満水位はEL 372mなので、満水位より14m水位が低いということになります。平常時にお水が満タンまで入ると、草が生えているあたりまで水が迫ります。
浦山ダムは荒川水系のダムで、ちょうどこの時は渇水対策で荒川水系に10%の取水制限がされているというニュースが流れていたのを知っている参加者の方も多く、本当にお水減ってるんですねぇ…と見入っておられました。(その後、協議が行われ、荒川水系の取水制限は7/26現在、20%まで引き上げられています。)
やはりニュースで言葉で伝えられるよりも、実際を見るほうが実感はわきますよね。
そしてクルッと反対側を向いて。下流側を望む。先程到着したダム下の見学スペースが小さい!高さがありますねぇ!といった声。ちょっと霞んでは居ましたが、遠くの方まで見渡せる景色にも歓声が。冬場は空気が澄んでいてよく見渡せるんですよー♪
浦山ダムの天端の脇には資料館と食堂があります。こちらでランチタイム。みなさんそろって浦山ダムカレーをいただきましたヽ(=´▽`=)ノ こちらでは、浦山ダムラーメンもありますので、是非ラーメンもお楽しみください♡
●水源地の水はどうやって自分たちの元に来てるの?
秩父を後にし、次に向かったのは…
鉄塔ヽ(=´▽`=)ノ
じゃなくて。じゃなくもないか。この巨大な鉄塔がまず最初に目についたので…。こちら、高さ75mの無線用の鉄塔です。各地の情報を受け取る需要な設備!
利根導水総合事業所へやってきました。訪問時は渇水対策本部も設置されていました。
こちらでは、NPO法人水のフォルム理事長の藤原悌子さんによる「水路を往く水・大地を往く水」と題した水のネットワークの歴史についてのお話を頂きました。
利根川・荒川を語るには、洪積世(160万年前~)に形成された洪積台地、沖積世(1万年前~)に形成された扇状地等をはじめとした沖積低地の話から始まります。壮大。外秩父山地は40万年前頃に大きな隆起があって、荒川の流路が変わったりしたようだという話に驚きました。そうやって形成されてきた利根川・荒川は、江戸時代手前に徳川家康が関東入国したことによって人の手が大きく加えられることになり、およそ140年の間に今の水のネットワークが構築されていったとのこと。たくさんの知恵や苦労が詰まった「埼玉の水のみち」が見えてきました。
お話を聞いた後、事務所の屋上に行かせて頂きまして…
左側が利根川の上流、右側が下流になります。
水源地に集められた水は、川を流れて下流域まで移動していく過程で、必要に応じ川の途中から水を分けて(取水)いきます。利根大堰は、その水を分けるポイントのひとつになります。
利根大堰で取水した水は、武蔵水路・見沼代用水・埼玉用水路・葛西用水路を通じて埼玉県・東京都の上水道や灌漑に、邑楽用水路を通じて群馬県の邑楽地域への灌漑に使われます。
利根川の上流にあるダム達でためられた水は、利根川を下り、利根大堰を経て、東京埼玉の蛇口までやってきます。東京都の必要な水の40%、埼玉県の必要な水の70%を供給する入口が利根大堰になるとのこと。
浦山ダムは荒川水系の貯水施設です。そして利根大堰は利根川の取水堰です。荒川と利根川と、それぞれ別の川(水系)の施設だよね…?と思われそうですが、利根大堰からの分岐の一つ、武蔵水路は利根川と荒川を繋ぐ大きな役割を持っています。東京都の水の取水口となる秋ヶ瀬取水堰は荒川にありますが、手前で武蔵水路を利用して利根川からも水を引いてきてることがわかりました。
水源地に集められた水は、川を流れて下流域まで移動していく過程で、必要に応じ川の途中から水を分けて(取水)いきます。利根大堰は、その水を分けるポイントのひとつになります。
利根大堰で取水した水は、武蔵水路・見沼代用水・埼玉用水路・葛西用水路を通じて埼玉県・東京都の上水道や灌漑に、邑楽用水路を通じて群馬県の邑楽地域への灌漑に使われます。
利根川の上流にあるダム達でためられた水は、利根川を下り、利根大堰を経て、東京埼玉の蛇口までやってきます。東京都の必要な水の40%、埼玉県の必要な水の70%を供給する入口が利根大堰になるとのこと。
浦山ダムは荒川水系の貯水施設です。そして利根大堰は利根川の取水堰です。荒川と利根川と、それぞれ別の川(水系)の施設だよね…?と思われそうですが、利根大堰からの分岐の一つ、武蔵水路は利根川と荒川を繋ぐ大きな役割を持っています。東京都の水の取水口となる秋ヶ瀬取水堰は荒川にありますが、手前で武蔵水路を利用して利根川からも水を引いてきてることがわかりました。
水源地から川を流れて我々の元へ、という単純そうでありながら実はそこには長い歴史と人々の戦いがある、ドラマがある。私は普段、ダムを中心に川を眺めていがちですが、ダムで貯められた水がどのように使われていくのか、その水を無駄なく使うための工夫がいっぱい詰まった「水のみち」についても学んで行きたいなと思うツアーでした。
現在、水の週間の関連行事として色々と実施されていますが、今からでも参加できるイベントを2つご紹介します。
水とのふれあいフォトコンテストSNS
Twitterやfacebook、Instagramなどで水とのふれあい写真をハッシュタグを付けて投稿するフォトコンテストを実施中です。テーマは「水に関するものであればなんでも!」とのこと。手軽に参加できますので、水に関するいい写真が撮れたらハッシュタグを付けてご参加くださいね♪
参加方法等、詳しくはコンテストページをご確認ください。
水の週間一斉打ち水大作戦
全国各地で一斉打ち水イベントが開催されています。開催スケジュールが公開されていますので、お近くで実施の際には参加してみませんか?
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