須川(すがわ)ダム
A
W
Ver.1
奈良県にある須川ダムに行くことができた。
須川ダムは奈良市が管理する上水道のダムで、普段は立ち入りが禁じられている。(見学についても、奈良市水道局の利用者を対象としているとのこと。)
上水道目的のダムのセキュリティが高い事はいくつかダムを見てくると分かってくる。そんなわけで閉ざされたゲートの前で見学を諦めることは多い。今回、イベントで関西方面にダム愛好家が集まるということで、関西のダム愛好家さんが須川ダムの見学をセッティングしてくださったのだヽ(=´▽`=)ノ♪。
普段は閉まっているというゲートがオープンヽ(=´▽`=)ノ♪ おっじゃましまーーっす!!(ぶぅぅん)
ゲートを越えてしばらくクネクネ進んでいくと、正門前へ到着。
須川貯水池と刻まれた石碑が植栽と共に鎮座。思わず拝んでしまう(ぉぃ。
管理所から堤体方向を望む。管理所諸々は左岸側にある。アーチ型の堤体と取水塔が見える。
実は現地へは少し遅れて到着しており……既に他のダム愛好家さん達が見学しているところに追っかけてって見学スタート。ウホホ、アーチですよアーチ♡
ちょっと左岸よりにクレストゲート。ローラーゲートが4門。
ドーム型アーチダムっ。反り返り具合をご覧頂きたいと思いつつカメラを構える。で撮ったデータを……見返してみたのがこれだ。自分が反り返って水平むちゃくちゃな写真撮ってウハウハ浮かれてたようであるorz
天端を進む。所々苔むしてる感がたまらない。年季の入ったダムが好きなのでもう終始ニヨニヨが止まらない。(痛
天端から下流方向を望む。減勢工も苔むしててこれまたイイ感じ。そして目に入ったのが中央の小さな島。
ここで私の数少ない訪問経験からピコーン!と出てきたのが泰阜ダムの減勢工w。減勢工に整流目的で小さな出っ張り(表現が下手ですいませんw)があったのを思い出したのだ。
張り切って「あれって整流目的で設置されてるんですか~?」と尋ねたら、「減勢工をよーく見てみてくださ~い。右側の側面に穴空いてるでしょう?あそこがバルブの放流口。あそこから放流された水は減勢工の中でグルグルと渦を巻いて流れていくので、真ん中に島ができるんです~w」と解説いただいた。自分の予想は大ハズレだったが、面白いなぁと思ったヽ(=´▽`=)ノ
天端から湖面を望む……と取水塔。丸い屋根に丸い窓で、可愛らしいなぁ♡
須川ダムは淀川水系の前川に作られているダムだが、利水の話聞いたら頭がこんがらがったw 前川につくったダムだが、奈良市は前川の水利権は持っていないのだそうだ。なので、前川に流れ込んできている水はそのまま下流にパスさせているのだとか。え~っ?!じゃぁこの水使えないじゃないか/(^o^)\
っていうか下流にパスさせているんだったら、今ここに貯まっている水はどこの水なのか。そこで出てくるのが布目ダム。奈良市が水利権を持ってるのが布目ダムと、隣接する白砂川なのだそうだ。で、布目ダムと白砂川からの水を取水して、須川ダムに貯めているんだって~。
取水塔から堤体を望む。お水たっぷり~。上の方に見えるのは管理事務所。
更に天端を進んで右岸側から堤体を望む……が、地形に遮られて全部は見えないw。
ここも懲りずに何とか下まで撮れないかな~とカメラ構えてあーでもないこーでもない……とやってるうちに自分の平衡感覚が何となくおかしくなってくる。アーチダムならではのグニャグニャ感。。。
天端で職員さんが四角い蓋をガラガラ、パカッ。「はい、これがプラムラインですね」Σ(゚∀゚ノ)ノハイッ?!
なんともカジュアルにプラムラインのてっぺんを見せてもらうことができたw 堤体内で、天井からぴよーんて伸びてきてるのを拝ませてもらったことは何度かあるが、天端でてっぺんみたのは初めてで。
どこだったっけなぁ、どっかのダムで「プラムライン」って刻印された蓋を見て、「この中どんなんなってんやろ~(^q^)」て妄想していたことがあったが、見ることが出来て嬉しかった~w
そうそう、右岸脇にはこんな苔むした船?筏?があった。あんまり使われていない風味だったので、昔使ってた設備なのかな~と思いながら「コレ何ですか?」と尋ねたら、流木処理で使う筏なのだそうだ。最近は船で作業することが殆どだが、年に数回この筏が登板することもあるそうだ。
つづいて下流側へ移動してダム下から堤体を愛でることに。うおぉ~木が一杯で須川ダムさん見えないようっ/(^o^)\ww。暖かい季節だと緑に囲まれてもっと見えないのかも……?w
そしてダム直下まで近づかせて頂いた。今度は近過ぎてアタシのカメラに収まらない/(^o^)\ww。ほんと贅沢な悩みにクネクネしながらカメラ構えてた私であった(ぉ
奈良市水道局様、お忙しい中、見学にたっぷりお時間を割いて頂き、また大変詳細に説明頂き、ありがとうございましたヽ(=´▽`=)ノ
■DAM-DATA
ダム番号 | 1566 |
型式 | 越流型ドーム型アーチ式コンクリートダム |
非常用洪水吐 | ローラーゲート×4門 |
常用洪水吐 | 放流管バルブ×1門 |
ダム湖名 | 須川貯水池 (すがわちょすいち) |
所在地 | 奈良県奈良市須川町 |
河川名 | 淀川水系前川 |
堤高・堤頂長 | 31.5m・107m |
総貯水容量 | 797千㎥ |
管理者 | 奈良市 |
Web | - |
本体着工/完成年 | 1959年/1969年 |
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