2021/04/10

花貫ダムの点検放流を見てきました


花貫(はなぬき)ダム
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茨城県にある花貫ダムで、ゲート点検に伴う放流の一般公開(いわゆる点検放流)が週末に実施されるとの告知があった。
花貫ダムは記録によると、2019年の大晦日に訪問していた。「海の見えるダム」というキャッチコピーを持つダムで、天端から海を愛でられると聞いて家族で立ち寄ったんですけども、えぇ、大晦日だったものでね。

天端閉まってましたー><

・・・という花貫ダムが、放流を見せてくれるって言うんで行かないわけにはいかないわけで(きゃっきゃっ)。とはいえ時は2021年。感染症対策で色々と警戒モードな昨今、ダムの一般公開は行うけども他県の方は自粛してね、と事前に告知しているところもあったりしたので、直前まで管理者である茨城県さんから「来ないでね」と言われたらすぐ引き返す覚悟で現地に向かいました。

当日は直下の公園の駐車スペースは一般利用不可。駐車場として指定されているエリアはダムの上流側にある2箇所が指定された。近い方の駐車場のキャパは40台。遠い方の駐車場のキャパは100台。それぞれ駐車場から放流見学会場まではシャトルバスを運行してくださっていて、始発のシャトルバスが来るよりも随分前に駐車場に車は集まり、バス待ちの人々が並びだしていたので、「既に沢山お見えなので、予定より早いですが1本先に走らせますねー」とカジュアルに増便いただいて現地までらくらく到着。

ダム直下の広場に行く手前で受付ブースがあったので、受付してもらう。普段なら参加者が自分の情報を記入していくところ、こちらも感染症対策で受付スタッフの方が名前から住所まで全部書くという対応をされてました。とても大変だったと思います。ありがとうございました。


2年ぶりの花貫ダムさん、お久しぶりでーす!すごく天気が良くて、青空とダム!最高です♪


見学会場では、高萩市の観光情報満載のガイドブックや、花貫ダムのパンフレットが配布されました。お子様向けにバルーンアートのプレゼントも♪(お子様になりたかった・・・w)


隣では、花貫ダムの役割や、洪水時の働きなどについて、パネルで紹介していました。
奥に見えるのは炊事場。花貫ダムは、直下でダムを愛でながらBBQ等も楽しめます♪


ダムの放流が見えるのはここらへんかな?と思うところに続々と人が集まり、点検放流開始前のサイレンが鳴り出すと、ダム好きさんたちソワソワ。もう一回鳴るんだっけ?もう次にゲート開くんだっけ?とか言ってるうちに放流開始w あちこちから「お~~♪」って声が聞こえました^^


ダムのゲートは一度にガバっと開けることはできません。一回に開けられる幅は規則で決まっているので、徐々にゲートを開けていきます。時が進むとともに、水の勢いが増していきます。
花貫ダムのゲートからの放流は、水が流れた先がジャンプ台のようになっていて、水を放り出すことで水の勢いを弱める(減勢する)スタイル。こういうスタイルのものを「スキージャンプ式」と呼んでいます。有名なところだと、群馬県にある薗原ダムも同じような仕組みですね。

最大流量に達するまで時間があるので、ちょっと腹ごしらえ。
受付の手前にキッチンカーが3台来てました。パスタランチとピザとクレープ。茨城県って出店がおしゃれだね・・・❤とお友達と話したりしました。

どれも食べたいなーと思いながらも、ピザを頂くことにしまして。


このピザ屋さん、キッチンカーの中にピザ窯搭載してましたwスゴイ!いろんなメニューがあって、迷っていたら、色々買ってシェアしましょう、ということになって、4種類購入。窯で焼くピザは焼き上がりが早い!


おまたせしました~♪ って持ってきてくれたピザのケースにはそれぞれ手書きでイラストとメッセージが添えられていて、こういうとこがイイよね~♪と高感度UPしまくってましたw

もちろんピザもちょー美味でした♪ 1枚一人で食べられるかなー?とか思ってましたが、ぺろりと食べてしまいましたね・・・(´∀`*)ウフフ。またダムのイベントがある際には出店して頂きたいです!!

コンジットゲート1門で16m2/s

で、お腹いっぱいでいい気分になりながらダム直下に戻ってきたら、最大流量に達して豪快に放流している花貫ダムさん!この日の最大流量は16m2/sということでした。実際の洪水に対応する時はもっと沢山放流する場合もあります。

そしてここからがイベント味あふれる展開に。最大流量の16m2/sを維持しながら、放流のバリエーション展開が始まります。

コンジットゲート2門で8m2/sずつ放流

下のゲート(コンジットゲート)は2つあります。両方を8m2/sずつ出すスタイルでだばばばば!

コンジットゲート2門で4m2/sずつ+クレストゲートから8m2/s

下のゲート2つの流量を4m2/sまで絞った上で、上のゲート(クレストゲート)をオープン!上から8m2/s、下2つで8m2/s。

クレストゲートのみで16m2/s

そして最後は下のゲート2つを閉じて、上のゲートだけで16m2/s!!!


勢いよく放流される水が巻き上がって行く姿が、なんとも素晴らしかったです✨
幾度となく風向きによっては放流の飛沫(いわゆる「ダム汁」)が降り掛かってきて、ダム好きとしてはたまらない時間を楽しみましたw


で。

点検放流では見学者の動線をダム下に纏めるため、天端の開放は行われませんでした。つまり・・・


あうぅ、今回も天端から海を愛でられなかったよぉ・・・w
次に訪問する時までオアズケだ~(笑)

 
■DAM-DATA
ダム番号0544
型式越流型直線重力式コンクリートダム
非常用洪水吐ラジアルゲート×1門
常用洪水吐高圧ラジアルゲート×2門
所在地茨城県高萩市秋山
河川名花貫川水系花貫川
堤高・堤頂長45.3m・223.6m
総貯水容量2880㎥
管理者茨城県
Web花貫ダム(茨城県 茨城県高萩工事事務所 ダム管理課ホームページ)
本体着工/完成年1966年/1972年
駐車スペースダム上流側に数台分の駐車スペース有。直下の花貫さくら公園に駐車スペース有。
トイレ花貫さくら公園にトイレあり
おむつスペース
※記載情報は訪問した時点の情報です。状況が変わっていることがありますのでご了承ください。
Location: 花貫ダム

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